論理思考の基礎知識2 MECE
間単に市場や領域を捉える際に使う思考法に、MECE:ミーシー(Mutually:相互に Exclusive:排他的な Collectively:まとめると Exhaustive:余す所のない)があります。「相互に排他的な項目」による「完全な全体集合体」を考える際に使います。少し取っ付き難いため、「もれなくダブりなく」複数の領域に分けて考える思考法と覚えてください。
このMECEは、よく市場を分類し分析する際に使われますが、自己流で考えた時にダブりがあることに気づかず、誤った分類をしてしまう事があります。そこで、ビジネスで使い易いフレームワークが考案され使われていますので、一例をご紹介します。
・3C(Customer顧客,Competitor競合他社,Company自社)の3つのMECEな領域から事業分析を行うフレームワーク
・4P(Product製品,Price価格,Promotion販売促進,Place流通)の4つのMECEな領域から事業分析を行うフレームワーク
・バリューチェーン(開発→生産→マーケティング→販売→流通→物流→サービス)の6段階のビジネスを分析するフレームワーク
MECEの注意すべきポイントは、厳密にMECEを突き詰め過ぎない事です。「MECE感が大切」と言う言葉につきます。
練習でMECEに拘って分類するのは問題ないのでが、実際のビジネスの現場で運用する際、厳正なMECEに拘る必要は余り意味がないと言えます。
MECEを使う例としては、実際の市場分析などを行う際、先ず直感的な仮説(切り口)を設定し、その切り口から市場分類を行い、その切り口以外の領域(その他の市場)をMECEとなるよう大体切り分ける際などに使います。