仮説検証サイクル

仮説を立て検証する習慣は、自ら考え行動を起こす局面に立つビジネスに携る人々には、必須の思考法と言えます。

新規にビジネスを立ち上げる際、新しい市場、新しい商品、新しい顧客セグメント、新しいビジネス・システムなどでビジネスを検討する際、必ずと言っていいほど、見通しが効かない局面が出てくるものです。

こんな時、この仮説検証サイクルが大変重宝する場合があるため、この思考法は体得して頂きたいと思っています。

マネージメントやビジネスのセンスがある人々は、 〜から〜であるといえるのではないか、〜と〜を合わせて考えると〜となるのではないか、逆に〜と考えるとどうなるのか、この部分を考るとどうなるのか、新たにこう言う要素を加えるとどうなるか、〜と言う前提を取り払うとどうなるか、などと常に思考を巡らせています。

仮説とは、限られた情報から導き出された仮の結論を指します。

仮の結論だから、仮説ができると、直ぐに正しいか検証する事になります。顧客や関係者への聞いたり、有識者の見解を確認します。また、情報を収集し、分析を行います。その結果、また新たな仮説が導き出されます。

この仮説を立て、検証するサイクルを高速で回す事により、新しいビジネスや課題に対して、現実的な対応プランを生み出す事ができます。

よくPDCA(P:Plan計画、D:Do実行、C:Check検証、A:Acton対策)を回せと言われますが、この仮説検証サイクルが出来なければ、PDだけ行われ、CDが伴わず、計画に対する成果も得られなければ、問題が生じていき詰まってしまう事など、よくある話ではないでしょうか。

ここまで、仮説検証サイクルについて記述しましたが、探偵や刑事もののドラマや小説で、探偵や刑事が犯人の行動を想定して聞き込みを行い犯人にたどり着くと言う話など、どこかで見聞きしたことがあると思います。この仮説検証サイクルは、意外と親しみ易い思考法と言えます。

さて、仮説検証サイクルのステップは4つです。

Step1:変化を把握する

Step2:仮説を設定する

Step3:情報を収集する

Step4:仮説を更に練り直し・修正・実行する

なお、 この仮説検証サイクルの循環に際して、重要となるのが問題意識と当事者意識になります。これら意識の深さにより、仮説立案時の切れと鋭さに繋がって参りますので、意識についても重要性を認識しておいてください。

2020年01月11日